鴎州塾では2009年度の新学期からインターネットで受ける映像授業「COMETS」を開講します。
従来、鴎州塾では「優秀な正社員によるすぐに質問できる生授業」を長らく売りにしてきましたが、いよいよインターネット授業に着手したということでしょう。
全国の大手塾はすでに映像授業にその比重を大きくシフトしており、その技術により大きく系列化の方向に進んでいます。
その系列化は、ナガセ、市進、佐鳴予備校など塾業界の売上高トップ5の塾が主導し、その取り込みが盛んです。あくまでもこれは私見ですが、この自社技術による系列化はかつてビデオでベーターかVBSかという熾烈な戦い、あの戦いに似ています。
塾業界でも勝ち組と負け組がはっきりしてきているご時世。全国の中小塾も段々と大手塾の系列化の波に巻き込まれており、インターネット授業や映像授業も系列化の波の一つです。
中小零細塾は生き残りをかけて、資本を投下して、どの大手塾の系列に属するか。一歩間違って「ベーター」側に属してしまえば、即負け組に転落です。
ナガセは衛星授業やDVDに長年のノウハウがあり、佐鳴予備校は持ち前の資産によって独自の先端技術を開発、市進も遅れて自社技術による映像授業を展開しています。
鴎州塾はこの大手3社とは別に独自のコンテンツで勝負をしていくという戦略なのでしょう。
鴎州塾では、従来の映像型授業である60分とか90分の授業は集中して見ることはできないというコンセプトから、インターネット授業「COMETS」は1講義12分の集中講座になっています。
映像授業を12分→確認テスト5分から10分
という構成で1講座という考え方の授業が鴎州塾インターネット授業「COMETS」。
確認テストはオンラインで解答し、自動採点され合格できるまで行われるそうです。
この辺りのシステムは他の大手塾と同じようです。あとは確認テストが生徒の確認テスト結果によって変化したり、新たな課題として生徒独自のプリントが出てきたりするなど、さらに付加価値がついてくるのかというところでしょう。
すでにインターネット授業はかなり進化しており、これに合わせて膨大な量の問題数を蓄積したコンピューターから生徒の問題の正答率に応じてプリントがはき出されるシステムも大手塾ではすでに採用されており、系列化の波に飲み込まれないためには、それらのシステム開発とノウハウが必要になります。
鴎州塾のインターネット授業「COMETS」の授業料は税込みで8400円となっています。生授業を売りにしてきたぶん、インターネット授業との並立は難しいのではないかという懸念もありますが、優秀な講師の獲得がなかなか難しくなっている今、1人の優秀な講師による映像授業は確認テストやプリントの機械化、充実化により魅力的な商品となりつつあります。
鴎州塾のインターネット授業がどこまで伸びていくのか、注目です。